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福山市立福山中学校の2019年度入試情報(入試動向)について【文化祭動画あり】


現在、大学入試改革が行われていますが、新しい大学入試の学力調査テストは公立の中高一貫校で出題される適性検査の問題と非常に似ています。より早い段階で、こういった総合形式の問題に慣れておけば、必ず大学入試の際に役に立つでしょう。その影響か、近年では公立の中高一貫校と私立の中学校を併願で出願する生徒が増えてきています。また、来年度は新たに公立の中高一貫校として、県北に広島県立三次中学校と、大崎上島に広島県立広島叡智学園の2校が開校となり、公立の中高一貫高校を受験する生徒は今後ますます増えていくと考えられます。

福山市立福山中学校の受験者数は年々減少傾向にありましたが、今年度の入試では若干受験者数が増加していました。定員120名に対し2018年度入試の受験者数は504名で、倍率は4.20倍でした。2017年度入試の受験者数は485名で、倍率は4.04倍。2016年度入試の受験者数は507名で、倍率は4.23倍。2015年度入試の受験者数は549名で、倍率は4.58倍でした。東京都内の公立の中高一貫校の倍率はおよそ6〜7倍なので、全国的に見れば低い倍率だと言えます。しかし、倍率は下がってきていますが、決して難易度が下がっているわけではありません。福山市立福山中学校が設立された当初は、受験対策を全くしないまま、試しに受験だけしてみるという生徒も多くいたのですが、近年ではそういった生徒はほとんど見かけなくなりました。現在、受験している生徒は、1年間以上のしっかりした対策をして受けに来ている生徒ばかりなので、受験生の質は上がっているといえます。

当塾では公中検模試という適性検査の模試を行っていますが、その公中検模試での福山市立福山中学校の追跡調査では、第1志望が福山市立福山中学校であった生徒は165人(延べ人数ではなく実数)で、そのうち合格者は43人でした。合格者は男子より女子の方が多く、この合格者の人数は福山市立福山中学校の定員に対して35.8%(合格者占有率)でした。

公中検模試の結果を分析すると、公中検模試で上位であったが、不合格となった生徒に共通して言えることは、模試で適性検査2の点数は取れているが、適性検査1で点数が取れていなかったということです。国語、作文、社会系の問題で点数が取れていましたが、理科や算数系の問題で点数が取れない場合、公中検模試の順位が上位でも合格できないことがあります。このことから、福山市立福山中学校の入試では、適性検査1が重要であることが分かります。また、適性検査2の点数は不合格者でもある程度の点数が取れていることが多いことから、適性検査2の点数は基礎点と考えることができ、この点数が取れない場合は、合格はかなり難しいということになります。

福山市立福山中学校に合格した生徒の公中検模試の平均偏差値は52.9でした。男子だけの偏差値だと54.3、女子だけの偏差値だと51.9となります。また、合格ラインについては、私立中学校の入試の場合は、合格ラインというのは合格率が80%程度であることを指しますが、福山市立福山中学校のような適性検査入試では、偏差値が高くても不合格の生徒が出てくるので合格率80%ラインというのは出しにくくなります。代わりに福山市立福山中学校では合格率70%ラインと合格率50%ラインで算出しています。

複数回の模試を受験した生徒の結果をみると、福山市立福山中学校の合格率70%ラインでみると、偏差値は57になります。次に合格率50%ラインは偏差値52でした。適性検査の模試は、一回だけの模試では正確な結果が出にくいので、複数の結果で判断する必要があります。

合格者と不合格者の科目別の得点率の変化を見てみると、公中検模試の10月号では、算数系の問題で、合格者の得点率は51%、不合格者の得点率は36%、12月号の模試でも合格者の得点率は50%、不合格者の得点率は30%と、常にその差が15%程度あることが分かります。 また、資料の読み取りの問題と読解作文の問題では合格者と不合格者の差は、どの月の模試でも10%以内で、算数系の問題に比べ、差は小さくなっています。つまり福山市立福山中学校の合格を目指すには、算数系の問題の得点率を伸ばすことが必要であるといえるでしょう。また、福山市立福山中学校の今年の問題の出題数は、適性検査1が6問、適性検査2が2問と、ほぼ例年通りですが、昨年、今年と全体の難易度は徐々に上がってきています。算数系の問題では作業系の問題が多く出題されていました。適性検査2は、昨年は傾向が変わって慣用句を使う問題が出題されていましたが、今年は例年の形式通り、文章読解と資料の読み取りの問題が出題されていました。

今年の適性検査の問題を分析すると、適性検査1では6問出題され、算数分野から3問(うち図形が2問、規則性が1問)、理科分野から1問、社会分野から1問、総合的な分野から1問の出題でした。資料が1つだけの問題と、資料が複数ある問題があり、資料が1つの場合は、そこから規則性をみつけて題意にそって解法を考える問題になっており、資料が複数ある問題では、どの資料をどのように活用するかを考え、題意にそって解法を考える問題となっています。どの問題も、出題者の題意にそった解答を求められており、考え方は合っていても題意から外れた解答であれば、点数は低くなると考えられます。

規則性の問題(カードの表裏を考える問題)では地道に表などを作っていくことで、答えを導き出すというのが解法のひとつでした。書き出す作業をして規則性をみつけていく必要があります。しかし、この書き出す作業というのは、面倒な作業であり、また小学生は面倒な作業を避けたがる傾向があります。

例えば算数が苦手な生徒は、公式だけでさっと解こうとする傾向がありますし、逆に算数が得意な生徒は、書き出すのではなく、効率的な解法がないかと考えてしまい、かえって余計に時間がかかってしまうという場合があります。しかし、適性検査ではこの面倒な書き出すという作業をクリアしないと、解けない問題が数多くあります。また、適性検査は45分と非常に時間が短いため、この書き出すという作業が早く正確にできるように、普段から時間を意識して練習しておく必要があります。

広大附属福山中学校の算数の問題と福山市立福山中学校の算数系の問題を比較してみると、広大附属福山中学校からの算数の出題は、特殊算や図形などの問題が出されていました。切断や表面積などの問題も出されていました。また、広大附属福山中学校の中にも作業を伴う問題もありました。割合としては、作業系の問題が2割、中学受験のテクニックを使うものが8割程度となっています。中学受験のテクニックを使う問題の方が対策もしやすく、解きやすい問題と言えます。国立の広大附属福山中学校と、適性検査の福山市立福山中学校は、試験のタイプが大きく違うので、広大附属福山中学校に合格したが、福山市立福山中学校に不合格だった生徒もいました。

福山市立福山中学校の2014年、2015年は作業以外のテクニック系の問題も出ていたので、テクニック系の勉強をしていた受験生は有利だったのではないかと考えられます。ところが、ここ3年は、算数系の問題は作業系の問題に変わってきており、そうなると中学受験で必要なテクニックは使えなくなり、そのような問題が面倒くさいと思ってしまう生徒には不利になっています。

理科系の問題は、今年度は大地のつくり(地層)の内容が出題されており、小学6年の学習内容からの出題でした。例年、理科は学校の教科書を中心に出題されています。特に発展学習が狙われやすいようです。今年は小学6年の内容から出題されましたが、昨年は小学4年の内容から出題されました。中学受験用の理科の教材は5年、6年の内容はよくまとめてありますが、4年の内容が割合として少なく、取りこぼしやすい傾向にあります。そのせいか適性検査では、4年の単元が狙われることが多いようです。4年の教科書は捨てないようにして、適性検査対策として4年の教科書に目を通しておくとよいでしょう。福山市立福山中学校の適性検査では、理科系の問題は出題されても1〜2題で、出ない年もあります。

まとめると、福山市立福山中学校の適性検査1は算数中心に出題されます。算数の中でも作業をして解く問題の対策が必要になります。理科は教科書の中身がそのまま出ているので、教科書の読解と理解が必要になります。

適性検査2は例年通り2問の出題でした。昨年は慣用句を使った問題など、やや傾向が変わった問題が出題されましたが、今年は例年の形式に戻り、問題1は文章を読解して答える問題。問題2が複数の資料から情報を読み取って、自分の思いをどのように他者に伝えるかという、適性検査1の内容と関連が深い問題になっていました。

採点する先生は、作文のどこを見ているかというと、その子の日常生活がどうかということを見ています。作文を書くと、この子がどういう生徒か、どういう教育を受けたのか。どういう育ちをしているのかが現れてくるからです。

作文では、字を丁寧に書くように心がけましょう。合格した生徒の多くは、読みやすい字で作文を書いていました。読みにくい字であれば、それだけ心象が悪くなり減点の対象となります。原稿用紙の正しい使い方を学び、小学校で習った字であれば、できるだけ漢字を使うようにしましょう。また、かぎかっこ(「」)を使った会話文はあまり使わない方がよいでしょう。

福山市立福山中学校を受験する場合、福山市立福山中学校の過去問をすべて解いておく必要がありますが、それが終わったら広島県の他の公立の中高一貫校(広島県立広島中学校、広島市立広島中等教育学校)の過去問もぜひ解いておきましょう。また、適性検査の模試を受けた場合は、その見直しをしっかりしておくと学力が伸びますので、ぜひ実践しましょう。

適性検査を使った公立の中高一貫校の中学入試では、福山市立福山中学校に限らず、どの学校も算数系統の問題のウエイトが高くなってきており、他の系統の問題と比べ難易度が高い傾向にあります。今後もこの動向が続くと思われるため、適性検査の問題の対策と同時に算数の学力をつけておく必要があります。また、問題量が多く試験時間(45分)が短いため、素早く問題を解く訓練や、本番の試験での時間配分を工夫する訓練なども必要になってきます。

実際の試験の合格ラインの得点は5割〜6割程度ではないかと予想されます。過去問を解くときは6割以上を目標に頑張ってください。6割程度で合格できるということは、解けない問題があっても仕方ないと考える必要があります。普段から、解ける問題を増やすような学習を意識して行う必要があります。また本番の試験では難しい問題に時間を使いすぎると、他の問題を解く時間がなくなるので、得意な問題、解けそうな問題から解いていくようにしましょう。

※広島県立広島中学校について

公中検模試での広島県立広島中学校の追跡調査では、第1希望が広島県立広島中学校だった生徒は437人(延べ人数ではなく実数)で、そのうち合格者111人でした。この合格者の人数は広島県立広島中学校の定員に対して69.4%(合格者占有率)でした。

広島県立広島中学校に合格した生徒の公中検模試の平均偏差値は57.7でした。
70%合格ラインは、偏差値63。50%合格ラインは、偏差値56となっていました。

★福山市立福山中学校の適性検査(過去問)の解説授業はこちら→
(H29〜H16まですべて掲載しています、H30も順次公開!)
http://www.mutant.jp/login/fukuyama_junior.html

★もっと福山市立福山中学校のことを知りたい方はこちら→

★福山市立福山中・高等学校【文化祭 前編】2018


★福山市立福山中・高等学校【文化祭 後編】2018


★福山市立福山中・高等学校専用動画サイト→
http://www.mutant.jp/kou-ichifuku.html


掲載日:2018/08/11

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