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福山市立福山中学校の2018年度入試情報(入試動向)について


【塾生専用サイト内の情報を一部公開します】

現在、大学入試改革が行われていますが、新しい大学入試の学力調査テストは公立の中高一貫校で出題される適性検査の問題と非常に似ています。より早い段階で、こういった総合形式の問題に慣れておけば、必ず大学入試の際に役に立つでしょう。その影響か、近年では公立の中高一貫校と私立の中学校を併願で出願する生徒が増えてきています。

福山市立福山中学校の受験者数は年々減少傾向にあり、それに伴って倍率も下がっています。2017年度入試の受験者数は485名で、倍率は4.04倍。2016年度入試の受験者数は507名で、倍率は4.23倍。2015年度入試の受験者数は549名で、倍率は4.58倍でした。東京都内の公立の中高一貫校の倍率はおよそ6〜7倍なので、全国的に見れば低い倍率だと言えます。しかし、倍率は下がってきていますが、決して難易度が下がっているわけではありません。福山市立福山中学校が設立された当初は、受験対策を全くしないまま、試しに試験だけ受けてみるという生徒も多くいたのですが、近年ではそういった生徒はほとんど見かけなくなりました。現在、受験している生徒は、1年間以上のしっかりした対策をして受けに来ている生徒ばかりなので、受験生の質は上がっているといえます。

当塾では公中検模試という適性検査の模試を行っていますが、その公中検模試での福山市立福山中学校の追跡調査では、第1志望が福山市立福山中学校であった生徒は216人(延べ人数ではなく実数)で、そのうち合格者は45人でした。合格者は男子より女子の方が多く、この合格者の人数は福山市立福山中学校の定員に対して37.5%(合格者占有率)でした。

公中検模試の結果を分析すると、公中検模試で上位であったが、不合格となった生徒に共通して言えることは、模試で適性検査2の点数は取れているが、適性検査1で点数が取れていなかったということです。国語、作文、社会系の問題で点数が取れていましたが、理科や算数系の問題で点数が取れない場合、公中検模試の順位が上位でも合格できないことがあります。このことから、福山市立福山中学校の入試では、適性検査1が重要であることが分かります。

福山市立福山中学校に合格した生徒の公中検模試の平均偏差値は51.6でした。私立中学校の入試の場合は、合格ラインというのは合格率が80%程度であることを指しますが、福山市立福山中学校のような適性検査入試では、偏差値が高くても不合格の生徒が出てくるので合格率80%のラインというのは出しにくくなります。代わりに福山市立福山中学校では合格率50%のラインを算出しています。

福山市立福山中学校の50%合格ラインは偏差値54でした。男子だけで見ると偏差値は53、女子だけでみると偏差値は56でした。 次に20%合格率ラインでみると、全体の偏差値は44、男子の偏差値も44、女子の偏差値も44でした。しかし、適性検査の模試は、一回だけの模試では正確な結果が出にくいので、複数の結果で判断する必要があります。

合格者と不合格者の科目別の得点率の変化を見てみると、公中検模試の10月号では、算数系の問題で、合格者の得点率は37%、不合格者の得点率は28%で、その差は11%とあまり大きくないのですが、12月号の模試では合格者の得点率は57%、不合格者の得点率は37%と、その差が20%に広がっていました。 また、資料の読み取りの問題では合格者と不合格者の差は、どの月の模試でも3〜6%で、ほとんど差はありませんでした。逆に読解作文の問題では、合格者と不合格者の得点率の差は回を追うごとに小さくなっていました。10月号で、合格者と不合格者の得点率の差は12%でしたが、12月号ではたった4%の差になっていました。つまり福山市立福山中学校の合格を目指すには、算数系の問題の得点率を伸ばすことが必要であるといえるでしょう。また、福山市立福山中学校の今年の問題の出題数は、適性検査1が6問、適性検査2が2問と、ほぼ例年通りですが、全体の難易度は昨年よりも少し上がっていました。算数系の問題では作業系の問題が多く出題されていました。また適性検査2の作文の問題は新傾向になっていました。慣用表現から言葉を選択して作文を書かせる問題が出題されており、全国的に見ても珍しい問題となっていました。

今年の適性検査の問題を分析すると、算数系の問題(階段の問題)では地道に表などを作っていくことで、答えを導き出すというのが解法のひとつでした。ジャンルとしては場合の数の問題であり、書き出す作業をして規則性をみつけていく必要があります。しかし、この書き出す作業というのは、面倒な作業であり、また小学生は面倒な作業を避けたがる傾向があります。

例えば算数が嫌いな子は、公式だけでさっと解こうとする傾向がありますし、逆に算数が好きな子は、書き出すよりも、もっと楽な方法はないかと探してしまって、かえって余計に時間がかかってしまうという場合があります。しかし、適性検査では、この面倒な書き出すという作業をクリアしないと、解けない問題が数多くあります。

広大附属福山中学校の算数の問題と福山市立福山中学校の算数系の問題を比較してみると、広大附属福山中学校からの算数の出題は、特殊算や図形などの問題が出されていました。切断や表面積などの問題も出されていました。また、広大附属福山中学校の中にも作業を伴う問題もありました。割合としては、作業系の問題が2割、中学受験のテクニックを使うものが8割程度となっています。中学受験のテクニックを使う問題の方が対策もしやすく、解きやすい問題と言えます。国立の広大附属福山中学校と、適性検査の福山市立福山中学校は、試験のタイプが大きく違うので、広大附属福山中学校に合格したが、福山市立福山中学校に不合格だった生徒もいました。

福山市立福山中学校の2014年、2015年は作業以外のテクニック系の問題も出ていたので、テクニック系の勉強をしていた受験生は有利だったのではないかと考えられます。ところが、ここ2年は、算数系の問題は作業系の問題に変わってきており、そうなると中学受験で必要なテクニックは使えなくなり、そのような問題が面倒くさいと思ってしまう生徒には不利になっています。

理科系の問題は、今年度はものの温まり方・水の姿と温度から出題されており、この2つはどちらも小学4年の学習内容からの出題でした。教科書に書かれている実験を数値化して作った問題であり、例年、理科は学校の教科書を中心に出題されています。特に発展学習が狙われやすいようです。中学受験用の理科の教材は5年、6年の内容はよくまとめてありますが、4年の内容が割合として少なく、取りこぼしやすい傾向にあります。そのせいか適性検査では、4年の単元が狙われることが多いようです。4年の教科書は捨てないようにして、適性検査対策として4年の教科書に目を通しておくとよいでしょう。福山市立福山中学校の適性検査では、理科系の問題は出題されても1〜2題で、出ない年もります。

まとめると、福山市立福山中学校の適性検査1は算数中心に出題されます。算数の中でも作業をして解く問題の対策が必要になります。理科は教科書の中身がそのまま出ているので、教科書の読解と理解が必要になります。

適性検査2の読解作文では、今回の問題は慣用句を使った作文なので、慣用句を覚えているだけでは解答が作れず、意味が分かっていないと使うことができません。慣用句を覚えるだけではなく、使い方も覚えておく必要があります。

採点する先生は、作文のどこを見ているかというと、その子の日常生活がどうかということを見ています。作文を書くと、この子がどういう生徒か、どういう教育を受けたのか。どういう育ちをしているのかが現れてくるからです。

作文では、字を丁寧に書くように心がけましょう。合格した生徒の多くは、読みやすい字で作文を書いていました。読みにくい字であれば、それだけ心象が悪くなり減点の対象となります。原稿用紙の正しい使い方を学び、小学校で習った字であれば、できるだけ漢字を使うようにしましょう。また、かぎかっこ(「」)を使った会話文はあまり使わない方がよいでしょう。

福山市立福山中学校を受験する場合、福山市立福山中学校の過去問をすべて解いておく必要がありますが、それが終わったら広島県の他の公立の中高一貫校(広島県立広島中学校、広島市立広島中等教育学校)の過去問もぜひ解いておきましょう。また、適性検査の模試を受けた場合は、その見直しをしっかりしておくと学力が伸びますので、ぜひ実践しましょう。

適性検査を使った公立の中高一貫校の中学入試では、福山市立福山中学校に限らず、どの学校も算数系統の問題のウエイトが高くなってきており、他の系統の問題と比べ難易度が高い傾向にあります。今後もこの動向が続くと思われるため、適性検査の問題の対策と同時に算数の学力をつけておく必要があります。また、問題量が多く試験時間(45分)が短いため、素早く問題を解く訓練や、本番の試験での時間配分を工夫する訓練なども必要になってきます。

実際の試験の合格ラインは5割〜6割程度ではないかと予想されます。過去問を解くときは6割以上を目標に頑張ってください。6割程度で合格できるということは、解けない問題があっても仕方ないと考える必要があります。普段から、解ける問題を増やすような学習を意識して行う必要があります。また本番の試験では難しい問題に時間を使いすぎると、他の問題を解く時間がなくなるので、得意な問題、解けそうな問題から解いていくようにしましょう。

※広島県立広島中学校について

公中検模試での広島県立広島中学校の追跡調査では、第1希望が広島県立広島中学校だった生徒は394人(延べ人数ではなく実数)で、そのうち合格者95人(ストレート67名、繰り上げ28名)でした。この合格者の人数は広島県立広島中学校の定員に対して59.4%(合格者占有率)でした。

広島県立広島中学校に合格した生徒の公中検模試の平均偏差値は57.9でした。
50%合格ラインは、全体では偏差値60、男子は偏差値61、女子は偏差値57でした。
20%合格ラインは、全体では偏差値50、男子は偏差値52、女子は偏差値49でした。

適性検査1では4問出題され、算数系のウエイトが高く、算数系が合否に大きく影響していました。今年は4題とも場合分けが関係している問題でした。また今年も行動計画の問題が出題されていました。行動計画の問題は過去7年間で4回出題されています。今回の行動計画の問題は速さをからめた問題であり、このタイプの問題はかなり時間がかかります。また、単位変換などが正確にできる必要もあります。思考力だけではなく、正確な計算を早くする力がないと解けない問題となっていました。広島県立広島中学校の適性検査では、そういった基礎部分がついている生徒とそうでない生徒の差が出たようです。理科系は、冷やされた空気、水の動きが出題されました。やはり、教科書の発展学習からの出題となっています。適性検査では、教科書の発展学習からの出題が非常に多くなっています。適性検査2では読解式の作文問題が出題されました。作文の内容はよく出されるテーマでした。

★福山市立福山中学校の適性検査(過去問)の解説授業はこちら→
(H29〜H16まですべて掲載しています)
http://www.mutant.jp/login/fukuyama_junior.html

★もっと福山市立福山中学校のことを知りたい方はこちら→

★福山市立福山中学校(前編)


★福山市立福山中学校(後編)


★福山市立福山中学校(特別編)





掲載日:2017/06/18

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